核ゴミ問題フォーラムin寿都町・第二部のワークショップ「話さる会」は、大きな流れとして第一部の「パネルトーク」や「呼びかけ人からの分断させない」というメッセージを体現できる場として、組み立てました。
この企画は、6人のファシリテ―タ―と、寿都町民の会で「くっちゃべる会」の活動をしているスタッフ、北海道会議事務局メンバーと、何度もオンライン会議で企画検討したものです。
「話さる会」が大事にしたいこととして、寿都の人の思いを聞ける場にしたい、寿都を感じられる場にしたい、どういう姿を見せることが寿都町民と参加者への助けになるのかを考える場にしたい、という3つの項目が整理されました。
進行方法は、メインファシリテ―タ―のマーキー(青木将幸さん)による全体進行があり、その後、6つ部屋に分かれて、6人のグループファシリテ―タ―と寿都を語るメンバー(くっちゃべるスタッフ)と、進行の記録を取る係の3人がセットになり、進めていく形としました。
1)オリエンテーション、グランドルールなどの確認の場
まず、参加者全員の場で、メインファシリテーターのマーキーより、
ここには、どんな人達が来ているのかな?などの問いかけがあり、皆で参加者同士の顔を見合わせます。次に、今日の場のグランドルールを共有しました。
グランドルールは、以下の2つでした。
①決めつけないで、よく聞こう。
②押しつけないで、よく話そう。
今日の目的やルール、どんな方々が来ているのかな?が分かったら、
いよいよ話さる会の本題に入っていきます。
2)一番初めの問いかけを、皆で話そう!
最初、全員で同じ問いで話すように、マーキーからのお願いがありました。
その問いかけは、「8月13日以降、どんな気持ちで過ごしてきましたか?」というもので、
近くに座った3人でお話ししてもらうようにしました。それから、今日話したいことがある方へ、話したいことは何ですか?という問いかけです。これは寿都町民のみならず、今日集まった参加者はいろいろな思いがある問いかけで、多くの人が、自分なりの今日までを振り返る時間になりました。
3)6つの部屋へ分かれて、対話をしよう
その後、6つの話し合いのテーマを紹介し、興味のある部屋へ分かれてもらいました。
6つのテーマは、
①のんびり(宮本奏さん)、
②もやもや(宮崎汐里さん)、
③きらきら(橋本正彦さん)、
④もぐもぐ(津田光子さん)、
⑤がちんこ(東田秀美・北海道会議事務局)、
⑥てくてく(青木将幸さん)、
です。
4)よく聞いて、よく話す場を展開した
のんびりでは「の~んびり」と、もやもやは「何かもやもやしている方」が集まって、きらきらは「今は大変でも、きらきらした未来」への話をしたい方が、もぐもぐは寿都の美味しいものを食べながら、がちんこは「ガッチリ話すぞ!」と思う人たちが集まり、てくてくは外歩きへ出掛けて、それぞれのスタイルで対話の場を展開しました。
各部屋では、必ず寿都メンバーの話を聞く時間をつくり、グループファシリの進行の元、参加者がどんなことを考えたか?など、1時間程度自由に話し、それらの記録を取りました。
5)全体に戻りました
6つに分かれていた参加者が、全体会場に戻ってきました。全員が戻ってきたことを確認し、この時間を経ての発見は何か?を、グループの違う3人で話してもらいました。その後、スタッフが準備した「イカ、牡蠣、鰊」の3種類の大漁シートに、一言感想を書いてもらい、それをボードに貼りだしました。この大漁シートを書き、貼り出し、お互いのシートを読むことで、個人の学びを全員の学びにするようにしました。参加したメンバーからは、
- 非常に刺激をうけた。寿都が「見えた」気がした。迷ったが来てよかったと思う。行動する事、一歩踏み出すことが大事。
- 民主主義の進め方について、深めることができた。これを機会に、、、、広めていきましょう。
- こんなこと、聞いてイイの?!なことも聞けました。これからの活動に勇気をもらえるような話し合いでした。人に話を聞くってイイナ!!
- 立場も世代も超えて、話したいことを話せる場の大切さを感じました。寿都サイコー!!
などの大漁シートへの記載があり、ファシリテーター、寿都スタッフ、北海道会議メンバー、そして参加者と共に良い話ができたと、手ごたえを感じることができた「話さる会」でした。
ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。(東田)