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核ゴミ問題をテーマにしたテレビ・ドキュメンタリーが文化庁芸術祭で優秀賞を受賞

投稿日:2021年12月27日

核ゴミ問題をテーマにしたテレビ・ドキュメンタリーが文化庁芸術祭で優秀賞を受賞しました。

HBC報道部の山﨑さんから以下の連絡がありました。
先月放送された「ネアンデルタール人は核の夢を見るか~“核のごみ”と科学と民主主義~」が令和3年度第76回文化庁芸術祭テレビ・ドキュメンタリー部門で優秀賞を受賞しました。

【授賞理由】

原発の高レベル放射性廃棄物=「核のゴミ」の地層処分調査に名乗り出た北海道寿都町。賛否で二分された構図の裏に、町に落ちる莫大な交付金目当ての思惑や、南鳥島を最適地とする提案があることなど知られざる事実を抉りだした。
事業主体「NUMO」理事長にも取材、国の核政策が一自治体に押し付けられている歪みを浮き彫りにした構成力が光る。

■番組HP

https://www.hbc.co.jp/tv/neanderthals/
※5月に放送した番組に追加取材し、73分間にまとめて11月20日に放映。


芸術祭は国内のテレビ番組のコンクールとして歴史あるものです。
ただし芸術祭の受賞番組はコンクールの性格上、芸術や教育、自然をあつかったテーマも多く、社会的問題を扱った番組でも海外の出来事や第二次世界大戦が主流です。
まして現政権の政策を厳しく批判している僕たちが制作したような番組が、国の機関である文化庁主催のコンクールで受賞するのは非常に珍しいことです。
今回の番組は連綿と続くこの国の原発政策に“核のごみ”の観点から異を唱えるものであり、原発推進派が閣僚や自民党役員に顔をそろえる岸田政権にとっても、決して心地よいものではないはずです。
にもかかわらず多数の番組から審査員がこの番組を高く評価してくれたのは、驚きと同時に、核のごみをめぐる現状について東京の審査員にもその危機感が伝わったものだと思い、とても喜んでいます。

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